boyshな女の子


《凪side》



『現在の順位を発表しますーーー1位黄連合、2位紫連合、3位ピンク連合……』




スピーカーから聞こえてくる音声は妙にローテンションで盛り上がりに欠けた。


さっき、実況してた人は徹夜明け並みのハイテンションだったのにね(笑)




「凪~?次二人三脚リレーだって!」


華鈴の次に仲の良い萌が話しかけてくる。


「ホント!?急がなきゃじゃん!」


私達の会話を聞いていた周りの子達が入場門の方に移動を開始する。




「どうしよう………もしこけちゃったらゴメンね…」


萌の顔を見ながら言うと萌は笑って逆に私がコケるかも!て言ってくれた。


それに、ともったいぶって続ける。


「アンカーはなんたって水城くんと華鈴だもん!学年の1、2を争うペアがきっと挽回してくれるよ!!」




そう……萌の言うとおり華鈴と水城は私達のクラスのアンカーだった。



ルールで男子ー男子ペア、女子ー女子ペア、男子ー女子ペアを各4組ずつ作ることが決められている。




その男子ー女子ペアの1組が水城君と華鈴のペアだったのだ。



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