boyshな女の子
その様子を見て満足そうに頷いた華鈴は輝に保健室に2人を連れて行くよう頼んだ。
そしてその子の頭を撫でると男らしく言い放った。
「俺と水城で絶対に1位とるから心配すんな」
その言葉にその子は嬉しそうに頷いた。
その声にみんな顔を輝かせる。
この2人ならやってくれるかも…!!という期待からだと思う。
「あ、やべ」
そう呟くと水城君と華鈴は急いでスタート位置に並んだ。
と、ここで気が付く。
華鈴達の足はずっと縛られていたらしい。
そのままであそこまで自然に動けるって………信じられない。
もしかしたら、ホントにやってくれるかもしれない。
そう考えると自分の顔が自然に笑顔になった。