Eternal Love -永遠の想いを君に-
拓也自身を、拓也の言葉を私はずっと信じてたの。


だけど、それは全て嘘だったの…。


何もかもが嘘だったの…っ。



そのことに私が気付くのはもう少し後のこと…。


拓也には噂があったの。


それはずっと前からあったみたいで、私は全然気付かなかった。


由茉も勇矢もそれを信じてなかったみたいで、私が傷付くと思って黙ってくれてたの。


その噂は、

【彼女が何人もいて、女には見境なく手を出している】

そんなものだった。


勿論私はそんな噂、信じなかった。


だって拓也が私に接する態度は変わらなくて、優しかったから。


ここにいる拓也が本物、そう信じて疑わなかった。

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