Eternal Love -永遠の想いを君に-
「(!?)…っ」


「これで信じた?」


「っ…。最低っ!!」


そう言って私は拓也を平手打ちして、家を飛び出した。


あの男の前で、あの2人の前で泣かなかったのは私の最後の強がり。


何も考えられなくても、涙は溢れ出して来た。


堪えることは出来なかった…。


走っているうちに、いつの間にか由茉の家に来ていた。


だけど、今は誰にも会いたくなくて、私はそこから立ち去ろうとした。


「あれっ?夢鈴?」


そう声を後ろから掛けられた。


出掛けて帰って来た由茉と丁度会ってしまったの。

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