Eternal Love -永遠の想いを君に-
[透夜side]


「あ、あぁ…」


「じゃぁ、…また、ね」


「…あぁ」


「……。そっ、か…」


そんな余所余所(よそよそ)しい雰囲気のまま俺たち2人は別れ、1人呟いた。


何て声を掛けていいかわからなかったんだ…。


あんな悲しそうな顔をしたあいつに何て言っていいか…。


あいつの去って行く後ろ姿を見て思わず抱き締めそうになった。


抱き締めたい衝動に駆られたんだ。


何故、自分がこんな風に思うのか。


何故、こんなにも抱き締めたくなるのか…。

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