Love&CocktailⅡ
いつの間にか、あたしの体は助手席のシートに押し付けられていた。
そして優人さんがその上から覆い被さるようにキスをする。
「……ん…ぁ、優人さ…ん…」
ペロリと唇を舐められる。
ゾクリと背筋が疼く。
すると優人さんはあたしの首筋に顔を埋めてきた。
あたしの体はビクッと強張る。
「…っ、優人さん……こんなとこ…で……や…」
あたしは彼の肩をギュッと掴んだ。
なのに、優人さんはお構い無しにあたしに触れる。
「いいだろ…別に。もう我慢できない……」
優人さんは低く囁き、首筋に吸い付いた。
「……あ…ぅ…」
熱く首筋を吸われる感触。
もう、ダメ…。
あたし……
――〜〜♪〜〜♪♪〜
いきなり車内中に、軽快な呼び出し音が鳴り響いた。
あたしと優人さんはびっくりして離れる。
「ったく…誰だよ、これからって時に……」
優人さんは不機嫌そうに、スーツのポケットからケータイを取り出した。
優人さんは片手で“ごめん”ってジェスチャーをしてくる。
あたしはブンブンと首を振る。
優人さんはニコッと微笑むと、ケータイに出た。