Love&CocktailⅡ
「優人さん?」
あたしはなんだか彼が心配になり、ユサユサと肩を揺すった。
ただ単に、嫌な夢とか見てるだけかもしれない。
ううん…。
その可能性がかなり高いけど。
でも…放ってはおけないよ……。
「ん……乃愛…?」
ゆっくりと目を開けた彼。
あたしはホッと胸を撫で下ろした。
「優人さん、うなされてたよ?嫌な夢でも見たの?」
あたしは彼の温かい手を握る。
すると、優人さんは苦笑いを溢した。
「いや…ちょっと、な。」
額に手を当て、俯く優人さん。
あたしはたまらず…彼を優しく抱き締めた。