Love&CocktailⅡ
――プルルルッ……ピッ
『はい』
しばらくして、優人さんが出た。
「あ、優人さん…?」
『乃愛?どうした?』
優人さんは変わらない優しい声で聞いてくれる。
あたしはキュンと締め付けられる胸を押さえた。
「あの…ね…。今日、お仕事終わったら…バーまで迎えに来てもらえないかな……?」
『え?バーまで?』
優人さんは少しびっくりしていた。
そりゃそうだよね…。
あたしからこんなこと言うの初めてだし、仕事中なのに……。
「あ…ご、ごめんね!やっぱ今のナシ!忘れ……」
『分かった。何時くらいに終わる?』
優人さんはすかさず、あたしの言葉を遮るように言った。