Love&CocktailⅡ
着替えてメイクをする。
「よっし…。いいかな?」
あたしは身だしなみを確認して、部屋を出る。
鍵を掛け、歩き出そうとした時――
「長谷川さん」
ビクッと体が震えた。
「い、池田さん…」
やだ…。
どうしているの…?
「どこか出掛けるんですか?なら送りますよ」
ニヤニヤしながらあたしに近付く池田さん。
「いえ、結構です」
あたしは怖くなって早歩きをする。
「待って下さいよ、長谷川さん」
いきなり池田さんに腕をガシッと掴まれた。
「やっ……!」
あたしは咄嗟にその手を払った。