Love&CocktailⅡ
ミント・クーラー
――…
「お姉さん、俺ミント・クーラーで」
「…………」
「乃愛さん、オーダー来てますよ」
宇野くんの声にハッとしたあたし。
「あっ、はい!申し訳ありません…もう一度言って頂いてもよろしいでしょうか?」
あたしは気を取り直してオーダーを聞く。
ダメだ…。
池田さんのことがあってから、ちょっと神経質になってる。
お仕事中なのにダメじゃん、あたし。
自己嫌悪に陥りながらも、あたしはカクテルを作り始める。
氷を入れたタンブラーにウイスキー、クレーム・ド・ミント・ホワイトを注ぐ。
冷やしたソーダで満たし、軽くステアする。
そして最後にミントの葉を飾る。