Love&CocktailⅡ
「……っ…ん…ぅ…」
そのまま壁に再び押し付けられて、ねっとりと味わうように口付けられる。
両手首を壁に固定されて、体が動かない。
「ハァッ…ハァッ……」
少しして、離れた唇。
あたしは酸欠になりかけていて、酸素を求めて空気を吸う。
優人さんはといえば…息一つ乱していない。
するといきなり優人さんがカットソーから出た、あたしの肩に触れた。
「……っ…」
ビクッと反応する体。
あたしはおずおずと優人さんを見る。
「あ…の…優人さん……?」
目の前にいる優人さんを見ると…いつもの優しい顔じゃない、“男”の顔をした彼がいた……。