Love&CocktailⅡ
「……っ…長谷川課長は…罪ですっ……!!」
「は?」
「もう最悪!奥様が羨ましすぎる!!どうやって手に入れたのよぉ〜こんないい男!!」
女はなぜか知らないけれど、そう喚きながら資料室を出ていった。
バタン、と閉まった扉。
なんなんだ、いったい…。
俺は話しが読めず、呆然としていた。
すると、資料室の扉が静かに開いた。
ヤバイ、誰か来た?
俺は咄嗟に入り口の方を見る。
「相変わらずモテモテねぇ〜優人クンは」
「……リョウ…」
そこにいたのは同期で幼なじみのリョウだった。
リョウはガキの頃から一緒で、腐れ縁ってヤツ。
でもすげぇいいヤツで、女友達では一番信頼している。
ちなみに乃愛とも仲が良い。
俺が乃愛に紹介したら、その日のうちに親友みたいになったんだっけ(笑)。