Love&CocktailⅡ
「アンタはいい男すぎんのよ。乃愛が心配するのが分かるわ」
リョウは細く、長い足で俺に歩み寄る。
「知るかよ、そんなこと…。つーかリョウ…お前今なんて……」
「え?なんてって何よ」
リョウはキョトンとした顔をする。
「だから!乃愛がどうとかって…」
「あ〜乃愛が心配してること?えぇ、してたわよ。“優人さん、カッコイイから綺麗な女の人に言い寄られないか心配”ってね。」
「……マジか…」
「ふふっ。だから“乃愛はそこら辺の女なんか比べ物にならないくらい可愛いし、魅力的だから大丈夫よ”って言っておいたわ」
リョウはふふっと笑った。
「そっか…。ありがとな、アキラ」
「何よ、気持ち悪いわね。」
俺が礼を言うと、リョウは眉を寄せた。