Love&CocktailⅡ

「アンタはいい男すぎんのよ。乃愛が心配するのが分かるわ」




リョウは細く、長い足で俺に歩み寄る。




「知るかよ、そんなこと…。つーかリョウ…お前今なんて……」




「え?なんてって何よ」




リョウはキョトンとした顔をする。




「だから!乃愛がどうとかって…」



「あ〜乃愛が心配してること?えぇ、してたわよ。“優人さん、カッコイイから綺麗な女の人に言い寄られないか心配”ってね。」




「……マジか…」




「ふふっ。だから“乃愛はそこら辺の女なんか比べ物にならないくらい可愛いし、魅力的だから大丈夫よ”って言っておいたわ」




リョウはふふっと笑った。




「そっか…。ありがとな、アキラ」



「何よ、気持ち悪いわね。」




俺が礼を言うと、リョウは眉を寄せた。




< 38 / 114 >

この作品をシェア

pagetop