Love&CocktailⅡ
「乃愛よ、乃愛。まずあの容姿で言い寄られないワケがないわ。それにプラスしてあんな可愛くて天然な中身だって会社の男どもに知られたら……」
リョウの口から次々に嫌な予感が発せられる。
や、やめてくれ…。
嫌でも想像してしまう(汗)。
「分かってる!当日にはみんなの前でちゃんと紹介するよ。……俺の奥さんですって」
俺がそう言うと、リョウはキラキラと目を輝かせた。
「よく言ったわ!それでこそ男の中の男よ!優人!!」
リョウはバシバシと俺の肩を叩いてくる。
「……リョウ、お前はどうなんだよ?」
「え?何が?」
「その……男のこととか。」
俺は真剣な目でリョウを見る。
リョウは本当にいいヤツだ。
今までだって色んなことを支えてくれた。
おまけに乃愛にもよくしてくれる。
「……あたしは…まぁまぁかな。っていうか優人!あたしの心配なんかいいから、乃愛を気に掛けなさいよ!分かったわね!?」
リョウは鋭い目で俺を見てくる。