Love&CocktailⅡ
プランターズ・パンチ
その日の夜、夕飯の片付けをしながら乃愛にパーティーの話をした。
「あ〜その話ね!ごめんね、ちゃんと正式に決まってから言おうと思ってたの。」
乃愛は申し訳なさそうに言った。
「いやいや…別にいいんだけどさ。あのさ、そのパーティーの時……乃愛のこと奥さんですって会社のみんなに紹介してもいい?」
「えっ!?」
乃愛はかなりびっくりした様で、スルッと持っていたスポンジを溜め水の中に落とした。
「ごめん、やっぱり嫌か?」
俺は洗い終わった皿を拭きながら乃愛を見た。
そして落としてしまったスポンジを乃愛に渡す。
「あ…ううん…。嫌じゃないよ?むしろ大歓迎だけど…でも……」
「でも?」
乃愛は少し目を伏せながら、スポンジをグイグイと指で押す。
「あたしとのこと…。会社の皆さんに言っちゃったら…また優人さんに言い寄る人が……」
乃愛はそこまで言って俯いた。
え……?
俺が…なんだって?