Love&CocktailⅡ
「優人さん…痛、い……」
「答えて、乃愛」
乃愛は潤んだ瞳で俺を見つめる。
そしてしばらく見つめ合い、乃愛が先に折れた。
「……リョウさんから…聞いたの」
「リョウから……?」
乃愛はコクリと頷いた。
それと同時に俺は乃愛の肩を掴む力を緩めた。
リョウのヤツ…。
なんで……
俺が顔をしかめていると、乃愛が慌てたように口を開いた。
「ちっ…違うよ!?リョウさんは変な意味で教えてくれたワケじゃないの……」
「……?」
どういう意味だ…?
「……“乃愛が不安に思ってること、全部優人にぶつけなさい”って言ってくれたの。あたし…臆病だからあんまり思ってることちゃんと言えないから……リョウさん、気遣ってくれたみたいで……」
リョウが…そんなことを……?