Love&CocktailⅡ
「ごめんなさい…。あたし、優人さんが色んな女の人に言い寄られてること…不安で不安で仕方なくて……おかしいよね、結婚してるのに……っ」
俺は無理に笑う彼女が愛しすぎて、気付くと自分の腕の中に彼女を閉じ込めていた。
「ゆ、優人さんっ…?」
乃愛は突然の俺の行動に驚いたらしく、体を固くする。
俺はそんな彼女の背中を優しく撫でた。
「ごめんな…不安にさせて。会社の女とは何でもないから。乃愛が心配するようなことはないから……安心しろよ」
そう言うと、俺は乃愛を更に強く抱き締めた。
乃愛は安心したのか、強張らせていた体を緩めた。
「うん……」
乃愛はそれだけ言うと、俺の背中に腕を回してきた。
乃愛から香る甘い匂いに酔わされるように
俺は彼女を抱き締めていた……。