Love&CocktailⅡ
――少しして乃愛を離すと、俺は乃愛の綺麗な手を優しく取った。
「……?」
乃愛はキョトンとしている。
俺はクスッと笑うと、乃愛の左手の薬指に光るお揃いの指輪をなぞった。
「これは…印なんだよな。乃愛はずっと俺の奥さんっていう印」
「……っ…////」
乃愛はボッと顔を赤くした。
「これだって…そうだよ?優人さんは……ずっとあたしの旦那様っていう印……」
乃愛は同じく、俺の左手の薬指に光る指輪をなぞる。
俺は微笑むと、乃愛の髪を優しく撫でた。
「どんな綺麗な女に言い寄られようが……俺には乃愛しかいらないから」
俺の言葉に乃愛はギュッと俺の手を握った。
「幸せすぎて怖いくらいだよ…優人さん……」
乃愛は可愛らしい笑顔で、そう微笑んでくれた。