Love&CocktailⅡ
「お客様…私から見た感じ、そうとうお疲れですよね?」
「あ〜…まぁね。ちょっと最近、忙しくて」
お客様は苦笑いをした。
「無理はよくありませんよ。あまり頑張りすぎないようにして下さいね」
あたしはニッコリと微笑んだ。
するとお客様は柔らかく笑ってくれた。
「ありがとう。君のような綺麗で優しいバーテンダーは初めてだよ」
「……有難いお言葉です」
あたしは頭を下げた。
あたしの作るカクテルで、少しでも元気になって欲しいな…。
「――ありがとうございました」
今日最後のお客様を送り出し、あたしと宇野くんは後片付けに入った。