Love&CocktailⅡ

「乃愛さん、あの…」




「ん?何〜?」




あたしはモップを掛けながら言った。




「もうすぐアユミが来るんですけど…大丈夫ですか?」




「えっ…上田さん……?」




あっ…そっか。




だって宇野くんの彼女さんだもんね、上田さん。




でも…ちょっと気まずいなぁ…。



「うん、大丈夫だよ!あたしもう帰るから…鍵渡していくからまた明日渡してね」




あたしは急いでモップを終わらせ、宇野くんに店の鍵を渡し、更衣室に向かおうとした。




「乃愛さん!」




宇野くんに手首を掴まれ、あたしは立ち止まる。




「ど、どしたの…?」




あたしはゆっくり振り返る。




宇野くんは優人さんと同じくらい背が高いから…見上げなきゃ顔が見えない。




< 55 / 114 >

この作品をシェア

pagetop