Love&CocktailⅡ
「乃愛、明日朝早い?」
優人さんは髪を撫でながら聞いてくる。
「ううん…。明日は夜から、だよ……」
あたしは優人さんのシャツをキュッと掴んだ。
「そっか……なぁ、乃愛。」
優人さんはあたしを少し離すと、ジッと見つめてきた。
綺麗なセピア色の瞳があたしを捕える。
「抱いてもいい?」
優人さんはとても妖艶な笑みを浮かべる。
あたしの胸はドキンと鳴る。
……この腕に抱かれたい。
熱くて、どうしようもないくらい優しいこの腕に…。