Love&CocktailⅡ
「もっと見せてよ」
「へっ?」
「乃愛の可愛い顔」
優人さんは甘く囁き、あたしの後頭部に手を回した。
「んっ…」
突然のキス。
何度も角度を変えて重なり、頭がポーッとしてくる。
重なるだけの優しいキスを繰り返した後、熱く舌が絡まる。
あまりの刺激に膝が震えてくる。
そんなあたしを見て、優人さんはすかさず腰に腕を回した。
「……ん…あっ…」
あたしは優人さんの腕にギュッとすがり付いた。
ポーンと機械音がして、あたしはハッとする。
そうだ。
ここはエレベーターだったんだ…。
「優人さんっ…誰か来るよ……」
あたしは優人さんの腕から離れようとした。
なのに、優人さんはそれを許してはくれなかった。