Love&CocktailⅡ
「んっ……」
「おっと」
崩れ落ちそうになったあたしの体を、優人さんはガシッと支えた。
優人さんに抱き止められながら、肩で息をするあたし。
酸素が足りなくて頭が朦朧とする……。
「ごめん、やりすぎた」
優人さんは申し訳なさそうにあたしの体を抱き締めた。
背中に回る温かい腕。
あたしは一気に安心できた。
――ポーン
再び機械音が鳴って、あたし達の部屋がある階に着いた。
優人さんはあたしの腰を支えながら歩いてくれる。
あたしはなんとか呼吸を整えようと、肩を上下させていた。