Love&CocktailⅡ
「……ヒック…優人さん…ごめ、なさ……」
「謝らなくていいよ。全部俺が悪い」
優人さんはそう言うと、あたしを前向きにし、正面から抱き締めた。
ギュッと優人さんの胸に頭を押し付けられ、背中に腕が回される。
優人さんのワイシャツが涙で濡れていく。
汚しちゃうって分かってるのに…離れられない。
今だけは、離れたくない。
優人さんの温もりに浸っていたい……。
あたしはそんな思いを込めて、優人さんの背中にギュッとしがみ付いた。
しばらく抱き合い、体を離すと優しくキスをされた。
甘くて、とろけちゃいそうなキス。
あたしはいつまでも優人さんの唇を味わっていたくて、首に腕を回し、キスを受け入れていた――…