Love&CocktailⅡ
「ありがとうございます、乃愛さん…。感謝します」
宇野くんはニコッと笑った。
あ、いい笑顔だなぁ…。
宇野くん、普段はクールだけど笑った顔とか凄く様になってると思うんだよね。
あたしは密かにそう思いながらも、お客様を出迎える準備をした。
――カランカラン
バーの扉が開く。
「「いらっしゃいませ」」
あたしと宇野くんは同時に挨拶をした。
いらっしゃったお客様は…若いカップル。
バーはカップルで来る方も結構いらっしゃるんだよね。
「いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか?」
宇野くんは自分の前に座った女性客の接客をしている。
よしっ。
あたしはこのカップルさんの接客しなきゃ!
「いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか?」
あたしは笑顔でオーダーを聞いた。
すると彼氏さんの方がマジマジとあたしを見てきた。
え…?
何……?