Love&CocktailⅡ
「お客様。そう言わずに彼女のカクテルをぜひ味わってみて下さい」
えっ…?
横を見ると、そこには笑顔の宇野くんがいた。
「あ!あんたがいい!あんたが作ってよ!!」
彼氏さんは宇野くんに嬉しそうに言う。
「まぁまぁ、そう焦らずに。まずは彼女のカクテルをお飲みになって下さい」
宇野くんはそう言うと、あたしを見て微笑んだ。
「え〜…じゃあ…仕方ないか。おい姉ちゃん。早く作れよ」
彼氏さんはギロッとあたしを睨んだ。
な、何なの、いったい…。
すると宇野くんがコソッと話し掛けてきた。
「乃愛さんのカクテル、コイツに飲ませてやって下さいよ。見返してやりましょう」
宇野くんはニッと自信満々な笑みを浮かべた。
そうよ…
思い知らせてやるわ。
マズイなんて言わせないんだから!!
あたしはコクリと頷いた。