Love&CocktailⅡ
「ふふっ。ありがとね?宇野くん」
「とんでもないです。憧れの先輩をバカにされて黙ってられる後輩なんていません」
宇野くんはニコッと笑うと、磨いたグラスを置いた。
「そう言えば…明日ですね。パーティー」
あ!
そうだった…。
「長谷川さんの会社ですよね。乃愛さん、紹介されるんですか?」
そうだ、紹介。
優人さん、あたしのこと会社の皆さんに紹介するって言ってた…。
「うん…なんかね、優人さんあたしのこと会社の人達に紹介するって言ってて……」
「そうなんですか。乃愛さんお目が高いですね」
宇野くんはニヤリと笑う。
「もう!冷やかさないでよ。なんか恥ずかしいんだから」
あたしは両頬を手で覆った。
「そうですか?俺はいいと思いますよ。長谷川さんの奥さんとして紹介されるなんて」
宇野くんはお酒の瓶の中身を確かめる。
そうなのかな。
でもやっぱり、ちょっと恥ずかしいなぁ…。