Love&CocktailⅡ
「ハニーブラウン色の短い髪した男です。覚えてませんか?」
「えー…ん〜……あ!」
思い出した!
「もしかしてあたしが“アドニス”作って差し上げた人?」
「正解です」
宇野くんは微笑んだ。
あ〜そっかー!
あの人が!
でも…
「似てなくない?上田さんとお兄さん…」
「ぷっ、ですよね。俺もそう思います」
お兄さんの方は優しそうだけど、上田さんは…気が強いのかな?
「アイツの兄貴、美容師なんですよ。だから今日切ってもらうみたいです」
「あ、そうなの?美容師さんか〜。なんかカッコイイね!」
確かにお兄さん、美容師っぽかったような気がする。
世の中狭いな〜って、あたしは思った。