Love&CocktailⅡ
ベガ
『本日は〇△商業の創立記念パーティーにお越しいただき誠にありがとうございます。えー…』
パーティーが始まり、あたしと宇野くんはカクテルを作っていた。
バーベースには沢山の人。
あたしは一人一人に合うように、カクテルを考えた。
そういえば…優人さん、どこかなぁ。
あたしとのこと、会社の皆さんの前で紹介するって言ってたけど。
「――乃愛」
カクテルグラスを用意していると、前から声を掛けられた。
「あ……優人さん!」
そこにはいつもより高級なスーツに身を包んだ優人さんがいた。
「順調みたいだな。みんな喜んで飲んでるよ」
優人さんは優しく笑う。
その笑顔に、あたしの心臓はうるさくなり始める。
結婚して、夫婦なのに。
あたしはかなり優人さんにゾッコンだ。