Love&CocktailⅡ
「王子もあんなにカッコいいし、だったら奥さんも美人なんだろうな〜って友達と話してたんです!やっぱりお綺麗な方だった〜♪♪」
女の子は嬉しそうに微笑む。
「ありがとうございます。そんなふうに言って頂けて凄く嬉しいです」
良かった…。
拒絶されるのかと思ってたから、凄く安心した。
その後も順調にパーティーは進み、終わりの時間が来た。
会場から少しずつ人がいなくなり、最終的にはまったくいなくなった。
「ん〜疲れたぁー」
あたしはバーベースから出て、背伸びをした。
「お疲れ様です、乃愛さん」
「ありがと。宇野くんこそ、お疲れ様!」
あたしは隣にやってきた宇野くんに言った。
「乃愛さん、この後は長谷川さんと一緒ですか?」
宇野くんはエプロンを外した。
「うん。一緒に帰る約束してるから……」
あたしは宇野くんより先に着替えていたので、既に私服だった。