月夜の天使
第3夜 月の宿命
瑞樹には結局何も聞けなかった。
十夜ともあれからもいつもどおり何も変わらない。
凛音も相変わらずタフに瑞樹と十夜に稽古をつける毎日。
学園祭もとうとう明日に迫っていた。
「加奈、いよいよ明日ね!楽しみだなぁ!瑞樹くんと須藤くんの演技」
「そうだね。清香も頑張ってね!」
放課後の音楽室で、
清香と加奈、そして高月詩苑が掃除をしていた。
「あ、やばい、遅くなっちゃう!加奈、ごめん!機材運びとかあるから先に部室行くね!」
「うん、私もここ終わったらすぐ行くから!」
「サンキュー!」
清香が慌てて音楽室を出て行く。
ふと、後ろを見ると高月詩苑が静かにゴミを集めていた。
「高月くん、ごめんね。清香明日の舞台の準備で大変だから大目にみてあげて」
「気にしてないよ」
詩苑の声は静かだ。
高月詩苑。
あまり話したことないから緊張しちゃう。
「渡瀬さん」
十夜ともあれからもいつもどおり何も変わらない。
凛音も相変わらずタフに瑞樹と十夜に稽古をつける毎日。
学園祭もとうとう明日に迫っていた。
「加奈、いよいよ明日ね!楽しみだなぁ!瑞樹くんと須藤くんの演技」
「そうだね。清香も頑張ってね!」
放課後の音楽室で、
清香と加奈、そして高月詩苑が掃除をしていた。
「あ、やばい、遅くなっちゃう!加奈、ごめん!機材運びとかあるから先に部室行くね!」
「うん、私もここ終わったらすぐ行くから!」
「サンキュー!」
清香が慌てて音楽室を出て行く。
ふと、後ろを見ると高月詩苑が静かにゴミを集めていた。
「高月くん、ごめんね。清香明日の舞台の準備で大変だから大目にみてあげて」
「気にしてないよ」
詩苑の声は静かだ。
高月詩苑。
あまり話したことないから緊張しちゃう。
「渡瀬さん」