月夜の天使
第2夜 月の導き
「加奈!おはよー!」
清香の元気な声が教室に響き渡った。
学校に着くと一番に出迎えてくれるのはいつも親友の清香だ。
清香の明るさにはいつも助けられる。
でも今日は心なしかいつもより嬉しそうな表情をしている清香に加奈は気づいた。
「おはよ、清香。なに?なにか嬉しそうじゃない?」
「加奈、あのね、すっごい聞いて欲しいことあんの!」
「な~に?」
「…健吾が、またつきあってほしいって。昨日突然言われてビックリで。別れて半年、全く連絡なかったのに、あの占い当たったよ!」
突然の展開に加奈は驚いて目を丸くした。
そんな気配は全くなかったのに。
半年後とは言え、あの占い師の占いが当たった。
「…ほんとにすごいんだ」
占い師の言葉を思い出した。
『あなたは男性として…』
清香が当たったからって私も当たってるとは限らない。
加奈は自分にそう言い聞かせた。
「よかったね、清香。彼のことすごく好きだったもんね」
「ありがと!加奈、加奈にも早く彼氏作ってほしい」
「…うん、ありがと」
一瞬、瑞樹の顔が浮かんだ。
だめだな、私。
瑞樹は弟なのに。
加奈は苦笑してその想いを心の奥底に仕舞いこんだ。
清香の元気な声が教室に響き渡った。
学校に着くと一番に出迎えてくれるのはいつも親友の清香だ。
清香の明るさにはいつも助けられる。
でも今日は心なしかいつもより嬉しそうな表情をしている清香に加奈は気づいた。
「おはよ、清香。なに?なにか嬉しそうじゃない?」
「加奈、あのね、すっごい聞いて欲しいことあんの!」
「な~に?」
「…健吾が、またつきあってほしいって。昨日突然言われてビックリで。別れて半年、全く連絡なかったのに、あの占い当たったよ!」
突然の展開に加奈は驚いて目を丸くした。
そんな気配は全くなかったのに。
半年後とは言え、あの占い師の占いが当たった。
「…ほんとにすごいんだ」
占い師の言葉を思い出した。
『あなたは男性として…』
清香が当たったからって私も当たってるとは限らない。
加奈は自分にそう言い聞かせた。
「よかったね、清香。彼のことすごく好きだったもんね」
「ありがと!加奈、加奈にも早く彼氏作ってほしい」
「…うん、ありがと」
一瞬、瑞樹の顔が浮かんだ。
だめだな、私。
瑞樹は弟なのに。
加奈は苦笑してその想いを心の奥底に仕舞いこんだ。