月夜の天使
第2夜 月の逢瀬
「さ、須藤くんはそこに立って!瑞樹くんはそこよ」
凛音が舞台の立ち位置を指示する。
「二人は同じ天使だけど、全く正反対なの。須藤くんは愛をストレートに表現する。瑞樹くんは、愛を伝えられず身を引くのよ」
清香がワクワク顔で舞台を見つめていた。
「なんて絵になる3人なの!加奈、これは本番見ものだね!」
「清香~!私はワクワクどころか、ハラハラしちゃって心臓に悪いよ」
でも、瑞樹も十夜も凛音が見込んだとおり、舞台栄えする美しい身のこなしで驚いてしまう。
二人とも演技経験ないはずなのに、才能ってこういうこというのかな。
「須藤くん!セリフそんなに多くないんだから、頭に入れてきてよ」
凛音が十夜にきつい口調で注意する。
「久世、俺はこんなくさいセリフは言えねーよ」
「あら?加奈さんには言ってるんじゃない?」
十夜はその言葉を聞くなり、台本を舞台にたたきつけて舞台を飛び降りた。
「加奈!須藤くんと凛音ってほんと犬猿の仲だね。絵的にはお似合いなのに」
「そうみたい・・・」
十夜はセリフだけはどうも照れくさいらしく、ぶっきらぼうにつぶやくだけだ。
「じゃ、瑞樹くんに演ってもらおうかな」
凛音は瑞樹を振り返り、セリフを言うように指示する。
凛音が舞台の立ち位置を指示する。
「二人は同じ天使だけど、全く正反対なの。須藤くんは愛をストレートに表現する。瑞樹くんは、愛を伝えられず身を引くのよ」
清香がワクワク顔で舞台を見つめていた。
「なんて絵になる3人なの!加奈、これは本番見ものだね!」
「清香~!私はワクワクどころか、ハラハラしちゃって心臓に悪いよ」
でも、瑞樹も十夜も凛音が見込んだとおり、舞台栄えする美しい身のこなしで驚いてしまう。
二人とも演技経験ないはずなのに、才能ってこういうこというのかな。
「須藤くん!セリフそんなに多くないんだから、頭に入れてきてよ」
凛音が十夜にきつい口調で注意する。
「久世、俺はこんなくさいセリフは言えねーよ」
「あら?加奈さんには言ってるんじゃない?」
十夜はその言葉を聞くなり、台本を舞台にたたきつけて舞台を飛び降りた。
「加奈!須藤くんと凛音ってほんと犬猿の仲だね。絵的にはお似合いなのに」
「そうみたい・・・」
十夜はセリフだけはどうも照れくさいらしく、ぶっきらぼうにつぶやくだけだ。
「じゃ、瑞樹くんに演ってもらおうかな」
凛音は瑞樹を振り返り、セリフを言うように指示する。