Summer memory
「なんだ、自分が寂しいんじゃんシスコンかよ。」
ふん、と鼻で笑って、冗談を吐きお茶に口を付けた
「うっわ、気持ち悪いこと言うなよ、今鳥肌たったわ!!」
ちひろはうぅー。と、わざとらしく腕をさすってみせる
「あはは、冗談。ありえない。
言った自分も鳥肌たったし」
何故かちひろは一時停止。ぽかんと口を開けて私を見ていた
「な、何。なんかついてる?」
「いや、その…笑ってるとこ、久しぶりに見た。
だってお前、あの日から一回も笑ってなかったし…」
相変わらずの間抜け面で話すちひろ。
「は?嘘、笑ってたよ何回も」
覚えてないけど
多分笑ったよ、何回か。
「いやいや…、まぁいいや、気にすんな」
気にしてねぇよ。