Summer memory

「取って付けたような笑顔。」

「え?」

「それ、その顔。会ったときからずっと笑ってるよね。」

びし、と彼の目の前に指を突きだす。

「あぁ…。取って付けたような…?そんなふうに映ってる?」

言いながら私の手を元に戻し、自分の頬をむにむにといじり始める

駛君が問うように私を見たから、こくんと頷けば
駛君は苦笑して「そんなつもり無かったんだけどな。」とつぶやいた



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