Summer memory
小さい子ども…
「…そうかもしれないけど。そんな好奇心溢れる時代は終わったもん、なんで?とか考えるより、これはこうゆう物だって納得したら済むし...」
我ながら、つまらない人間だとは思う。
だけど、私がいつからこんなふうになってしまったのか。
私にもよく、わからないんだ
「うーん…。
…知ることが得かどうかは関係ないんだよ。わかることが楽しいって思える気持ちとかが大事なんじゃない?それがたとえ蝉じゃなくて人間でもね。その人がどんなふうに、何を感じて生きているのか、わかったらなんか嬉しいなって思わない?」
決して、説得力がある言葉ではないけど
なんとなく、納得できた
「…なんか、難しいね。」
「…そうだね。」
一通り議論を終えて
また二人で星を見ていた頃「駛、帰るよ。」
という、優しそうな駛君母の声がかかる。