Summer memory
夕暮れのサッカーボール


「あっつー。」

こっちにきて2日目の昼。私はお婆ちゃんの畑仕事の手伝いをしていた

真上には真っ赤な太陽
私の頭は麦わら帽子で蒸れ汗できもちわるい状態になっていた

「ちせさん。」

届いた声に顔を上げると

「あ、駛君。」
畑の外から軽く手を振ってこっちを見ていた

「…どうしたの?」

作業をやめて
駛君の方に駆け寄る

「…特に理由はないんだけど暇だったし、窓から見えたから、手伝おうかなって思って」

「本当?助かるー!お婆ちゃーん。駛君が手伝ってくれるってー!!」


「あらあら、本当かい?有り難いねぇ…」


「収穫しながら雑草抜きね」
「あ、うん。わかった」

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