Summer memory

ゆっくりと、その一本の木に近づいていったとき、見えてきたのは海だった

「わぁ、すごーい!」


小さな山のように少しだけ盛り上がった地面に生える木。
その先は低い崖のようになっていて、身を乗り出せば落ちてしまいそうで危ないけど、それさえしなければとてもいい眺めだ


「ちせさん。こっち。」

木の影に座って、ぽんぽんと地面をたたく。


「あ、うん。」

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