Summer memory
「僕、ちせさんのこと知りたいな」
「―谷原ちせ。誕生日は…7月17日。血液型はB。趣味は…音楽鑑賞かな。特技なんかはなくて、性格は、さばさばしてるって言われる。他に聞きたいことは?」
自分についてわかることを簡潔に
別に普通のことを言ったはずなんだけど、何故か駛君はくすくすと笑っていた
「…なに?特技ないことに笑ってるの?それとも、あの政治家が言ったようなB型ってことに笑ってんの?それともー…」
「違う違う。なんか…ちせさんって面白いよね。」
…?
特に笑わせるようなこともしてないし…面白いの意味がわからない
「ちせさんは…東京にいた頃、何を考えて生きてたの?」
何を…考えて…?