Summer memory

初めて聞かれた質問に、本気で戸惑う。

「あんた何考えてんの?」みたいなそんな冷たく責めるような意味じゃなく
本気で私を、知ろうとしてくれてるから。


東京にいたころ…

少し前までのことだから、すぐに、そして鮮明に思い出される

「…毎日、朝が来ると嫌になって、でも学校だから行かなくちゃいけないでしょ?暑いなぁとか思いながら自転車こいで…」


私の話してる間、駛君はうんうんと頷きながら聞いてくれる

「それから…」

こんな話聞いてて楽しいのだろうか?


「つまんない人生を…ただ適当に過ごしてた。」

< 39 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop