Summer memory
「…そっか」
駛君はそれ以上なにも言わず
沈黙が続くなか、林を抜けた
「今日はありがとう楽しかった。」
「あ、うん。僕も楽しかったよ
ついてきてくれてありがとう」
駛君は、もう暗いからと言って、私を家まで送ってくれた。
「じゃぁ…ね」
「うん。バイバイ。」
離れていく駛君の背中を見送って家に入った
寂しいかと聞かれて答えたあの時、本当は正直よくわからなかった。寂しいって、どんな感じだったかな…
私は今、寂しいのかな。