Summer memory


それからすぐに駛君が出てきた


「ちせさん?どうかしたの?」


「あの、お婆ちゃんにたのまれて…これ、煮物なんだけど…」


「あ、ありがとう」


「どういたしまして…




『…』



特に用があった訳じゃないから話すこともないので、お互いに沈黙が続く。



「せっかくだし…あがってく?」

その状況にしびれを切らした駛君が、家のなかを指差しそう言った。



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