ユニークな妖怪たち

隠したい、隠して欲しい

「り、リクオくん!どこ向いてるのよ!ほら、可愛いじゃない!」


ロボットの様な首の動きでつららを見るとボッと顔を赤くしてリクオは自分が着ていたTシャツを脱ぐとつららに着せてホッと安心した顔を出す。

ゆっくりとつららの顔を見ようと顔を上げるとそこにはさきほどの自分と同じくらい顔を真っ赤に染めたつららが居た。


「つらら、顔真っ赤だよ?やっぱり水着でも熱いかな?」


「……リクオくん(昼)の体見たの初めてだからじゃないかな?ほら、その、なんていうの…。男らしいさ…が…」


「リクオ様、私にはTシャツ要りません!リクオ様のほうこそっ!」


「ダメだよ!つららは色々とヤバイんだから!」


「リクオ様のほうがヤバイです!」


「ボクはいいの!もう一個あるから」


(なんて言ったけど、ボク一着しか持ってきてないんだよね)


言い争いしているつららとリクオの間でオロオロとしているカナ。


「奴良くーーん!!及川さーーん!!家長さーーん!!早く行くぞー!」


そんな清継の声に雰囲気はガタリと崩れたが。

リクオはつららの手を引いて歩き出す。

カナは空気を呼んでか清継たちの元へ先に走って行ってしまった。


「さっきはごめん。言い過ぎた。だけど、ボクはつららの体…誰もまだ見せたくないんだよ」


「////わ、私もです。ごめんなさい。私も出来ればリクオ様もその…」


お互い顔を真っ赤にさせながら清継たちの元へ向かった。


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