ユニークな妖怪たち
「さあ!よう…「行っくぞ~!!」あ…」


巻と鳥居が先陣を切って海に飛び込んだ。

つららはリクオに付き添われてパラソルの下に居る。

カナはつららにカキ氷を買いに行っている。


―カナ サイド―


早く及川さんにカキ氷買わなくちゃ!

かといってリクオくんと二人きりにさせるのも…っ!
とにかく色々早くしなきゃ!

カキ氷の旗が見えて私は思わず駆け足になってしまい、ぶつかってしまった。


「姉ちゃん、どーしてくれんの?」


「あ、その、わ、わざとじゃない、です」


「でもさー俺のアイスが…ねえ?」


アイスがべちゃりと砂にまぎれている。

暑いはずなのに冷や汗が背中を流れる。


「ちょっと来てもらおうか」


右腕をつかまれて私の体は固まってしまった。

いつもこういうときはリクオくんが……!!


「家長さん、おまたせ。…?あれ、どうしたの?お兄さん、ごめんなさい。コレで勘弁してください」


リクオくんではなくてツンツン頭でいつも清継くんといる、


「し、島くん…」


今だけとても頼りに見えるよ。


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