ユニークな妖怪たち
『自分のモノにしちゃいなさい!』
『え!?で…もっ』
『振られたら、私が慰める!!』
毛倡妓が胸にポンッと叩いた。
お酒の力も借りながら言っちゃう!
そう!そのためにお酒を飲んだんだから!
「リクオさまー。家長なんてーやめてーわたしにしましぇんか?わたし、リクオさまのこと好きなのー!!!!」
勢いで抱きついたら、リクオ様は少しだけよろめいた。
少し間が開いてから笑い声が聞こえてきた。
顔を上げるとリクオ様は少し顔を赤くしていた。
お酒のせいだろう。
「いいぜ。オレのモンな?」
「え……」
「つらら、明日忘れたなんて言わせないぜ」
勢い余って告白したらオーケーでました。