俺達にはオーナーがいる
「おはよう。連くん…」


元気無く起きてきたのは冴。


「おはよう。」

「…4人分?彩さんと晴人さんの分は?
下に持って行ったの??」

「…あぁ、明け方帰ったんだよ。」

「…そうなんだ…」


あきらかにホッとしている冴を見ると笑ってしまう。
まだまだ子供でよかった。


「なんで笑うの??」


と、叩いて来る冴の頭を撫でて


「なんでもない。」


そういいながら、何処か癒されている。

冴の嫉妬や様子のおかしさはすぐに分かる。
単純で…そこが羨ましい。

でも、それは俺のキャラでは無いし
何よりも、唯さんはそれを求めていない。


「冴も顔洗って来い。」


「はぁーい!!」


パタパタと洗面所に向かって行く。
程なくして兄妹が騒ぎ始める。

いつもの朝


「連。…何笑ってんの?」


「おはよう。唯さん!
いつもの喧嘩が始まって…
うるさい奴らだなぁって!!」


「連は大人でよかったよ。」


俺がクスッとした笑に、笑みで答える唯さん。




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