俺達にはオーナーがいる
何時の間にか、ココでの自分の役割が、保護者感覚になっている気がしてならないのは冴のせいだ。


そんな事を思いながらも、嫌じゃ無い。


唯さんはどう思っているのかと
疑問もあるけど、
まあ、楽しんでくれているならそれでいい。


その為の存在意義だから…。


「連?」

「はい?」

「疲れてんの?」

「大丈夫です。ちょっと考え事を。」


唯さんは少しの事でも気にかけてくれて、それが何よりも嬉しい。


「女の事でしょ?」

「二股がばれた?」

「違うよ、冴。今は三股!!」


うわっ!
ビックリした冴のお顔、面白い!!

思わず笑ってしまう。
この馬鹿な2人が居てくれて
いい時もあるんだよね。

ふと唯さんを見ると
唯さんも笑っていた。


いつか終わりを迎えるこの生活だけど、もう少し… もう少しだけでも


続いて欲しいと
願わずにはいられない。




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