俺達にはオーナーがいる

夜の訪問 [立]

"パタン"

とても小さな音で、唯が部屋に入った事にも気付かずに爆睡中の立。「すうすう」寝息をたてているほど。「ククッ」と笑を堪えながら、立の枕元までゆっくり近づきベッドサイドの電気を付ける。

「ふぅぅ……ん…。」

寝返りを打つだけの立に舌打ちをして

「立!!」

と唯は立のベッドに
"ドン"
っと勢いよく座る。

それにビックリして目を覚まし

「…わぁっ!あぁーびっくりした!!」

ものすごい勢いでベッドの上に立ち上がる。それを見て笑を堪えながら唯は立に言う。

「…ただいま」

「…お帰りなさい…って、今何時??」

「…ん?4時半?」

「…んもぉー!何やってんすか!
まだ寝かせて下さいよぉ。」

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