俺達にはオーナーがいる
返事も出来ずに、目も合わせられずに、ただ立ち尽くしていると


「聞いてんの?」


普段よりも物凄く怒っている声。
そして声も大きくて…


「…は…はい…」


それしか答えられなかった。


「じゃあよく考えろ。」


そう言って唯さんは3階に戻って行った。

私は泣いちゃ駄目!!

そう自分に言い聞かせながら、部屋に足早に戻った。


パタン


ドアを閉めると、
声を殺して泣いた。


捨てられる。唯さんに捨てられる。


それしか考えられずに、
ただドアの前で…床に崩れ落ちた様に座り込んでいた。



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