俺達にはオーナーがいる
ぽかんと口を開けると


「「不細工。」」


二人に声を揃えて言われて


「ひどい!!」


そう言って立くんにパンチをしまくると
「いてっ」と、言いながらも笑っていた。


「宿題終わったなら、どっかでかけてくれば?」

「…じゃあ、立くんも一緒に行ってくれる??」


私が言うと、立くんはニッコリした。
が…連くんもニッコリして


「立は宿題!!」


笑顔が…怖い。
教育ママだよ!!


「じゃあ、一人で出かけて来る。」


シャワーを浴びて用意して出かけた。


電車に乗りながら
窓に映る自分を見つめる。


『不細工じゃ無いもん』
確かに、2人も美形なので
比べると劣るかもしれないけど
一般的にはまぁまぁだと思うよ?


それでも、
友達のいない私は
時間の潰し方が分からず
淋しい一人映画に。
しかも2本連続!!


映画の中も、街中もカップルだらけ。
もしくはナンパ待ちの女の子や
それを狙う男の子たちだった。
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